PTA観劇会 劇団四季ミュージカル「ノートルダムの鐘」


2019年9月4日

 今年度のPTA観劇会は、京都劇場に於いて劇団四季ミュージカル「ノートルダムの鐘」を観劇致しました。6月21日の観劇抽選会には181名ものPTA会員の方がお集まりくださり、藤井教頭先生による厳正かつ公正な抽選により122名の方が決定しました。

 観劇会当日は暑さが厳しく、蒸し暑い一日となりましたが皆様時間に遅れることなくお集まりくださり、スムーズに受付を済ませご入場いただくことが出来ました。京都劇場はそれほど大きな劇場ではありませんでしたが、どのお席からも舞台が見やすく音響設備もとても良かったので、ステージの迫力、一体感を楽しめました。

「ノートルダムの鐘」は15世紀のパリが舞台。プロローグの美しい旋律のコーラスから一気に物語の世界に引き込まれました。主人公のカジモドは、醜い容貌のせいで大聖堂の鐘楼で鐘つき男として住み、外出も許されず、塔の上からいつもパリの街を眺めています。外の世界を怖いと思いながら、心はいつも自由を求めていました。ある日、勇気を出してパリの街に飛び出したカジモドはある女性と出会います。そこで人間の本当の優しさ、愛を生まれて初めて知ったのです。様々な苦悩や葛藤を乗り越え、カジモドは生きる喜びを見出します。結末は決してハッピーエンドではなく切なく悲しいのですが…心の中に温かい何かが残るとても深い作品でした。

 また、楽曲がとても素晴らしいのも魅力のひとつです。美しく壮大なハーモニーに何度も鳥肌が立ちました。カジモドがソロで歌われるところは圧巻の一言でした。そして、舞台装置の仕掛けが大変面白くて、周りのキャストの方の役回り、立ち回りが素晴らしかったです。石像だった人が服を脱いでパリ市民に早変わりされ、椅子を扉に使ったり橋にしたり、動きがとても自然で私たちの目を飽きさせない工夫が随所にありました。舞台はまったく同じなのに、小道具だけでそこが大聖堂になったりパリの市街になったり…カジモドが生きるその世界に私たちが飛び込んでいくような一体感がありました。

 奇しくもノートルダム寺院は4月に起きた火災のため、現在修復工事を行っています。荘厳で美しい鐘の音がパリの街に響き渡る日が一日も早く訪れることを願ってやみません。  最後になりましたが、今年度の観劇会を迎えるにあたり、お手配いただきました劇団四季の方、抽選のお手伝いをしていただきました先生方、事務の方々にも心よりお礼申し上げます。そして、暑い中ご参加くださったPTA会員の皆様、本当に有難うございました。また来年度も皆様に喜んでいただけるような観劇会を企画致しますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。


会 長
植村 兼之
副会長
小林 敬
礒村 夏季
庶 務
駒尺 美幸
会 計
豊倉 千晶

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